日本発達心理学会 第26回大会

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大会委員会企画シンポジウム

乳幼児発達科学と保育実践政策をつなげる視座

Sat. Mar 21, 2015 3:00 PM - 5:00 PM 伊藤謝恩ホール (伊藤国際学術研究センター)

合同企画:日本学術会議心理学・教育学分野委員会
司会者:秋田喜代美(東京大学大学院教育学研究科)

3:00 PM - 5:00 PM

[AS5] 乳幼児発達科学と保育実践政策をつなげる視座

秋田喜代美1, 遠藤利彦1, 本郷一夫2, 榊原洋一3, 多賀厳太郎1, 小西行郎4 (1.東京大学大学院教育学研究科, 2.東北大学大学院教育学研究科, 3.お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科, 4.同志社大学赤ちゃん学研究センター)

[企画主旨]乳幼児発達科学は、心理学や神経科学、医学、社会学等をはじめ多様なアプローチによって、ヒトの初期の発達メカニズムとそのプロセスについて解明を行ってきている。しかしそれらが、乳幼児期の子どもたちが生活する公的な場である保育やその保育を支える保育政策のあり方のためにどのような知見を提供しうるのかという点は必ずしもわが国では十分な検討がなされてきていない。しかし、国際的な動向としては、エビデンスベースな保育実践政策のために、先進諸国では国が乳児期からの長期縦断研究を実施して乳幼児期の発達がその後の生涯発達に与える影響やその投資効果を検証したり、子どもたちが生活を行う場の物理的・社会的な最低基準保障のあり方の参照基準作成に取り入れたり、臨床的な療育場面等にもそれらの発達科学の知見が専門家によって活用されるなど、発達科学が保育の専門家のために知見提供がされてきている(OECD,2014, IEA,2014)。日本学術会議大型重点研究計画の一つに「乳児発達科学に基づく保育実践政策学の構築」は承認され、日本においてもこのような流れの中で日本独自の体制の構築は喫緊の課題であると考えられる。戦後最大の保育制度改革も2014年4月から子ども子育て新制度として始まる。そこで本シンポジウムでは、科学と政策をつなげる研究の道筋や視座についてそれぞれの登壇者からご自身の研究を基にして話題提供をいただき、それらをうけて指定討論とフロアからの意見をうけ議論をしたい。



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