日本発達心理学会 第26回大会

講演情報

学会委員会企画シンポジウム

時代性・地域性の視点から発達を再考する

2015年3月22日(日) 12:30 〜 14:30 講義室221 (工学部2号館)

企画:日本発達心理学研究編集委員会
司会者:別府哲(岐阜大学教育学部)

12:30 〜 14:30

[BS2] 時代性・地域性の視点から発達を再考する

別府哲1, 小塩真司2, 内藤美加3, 河崎道夫4, 加藤義信5, 加藤弘通6 (1.岐阜大学教育学部, 2.早稲田大学文学学術院, 3.上越教育大学, 4.高田短期大学, 5.名古屋芸術大学人間発達学部, 6.北海道大学大学院教育学研究科)

[企画主旨]本学会が発足してから四半世紀がすぎることとなった。『発達心理学研究』の発刊当初は、本誌上でも、発達理論そのものをとらえ直そうとするさまざまな問いと試みが、特に意見論文などを中心に旺盛になされていた。その一つに、子どもや大人の発達を、生物学的に固有な側面だけでなく、時代や地域といった社会によって規定される側面の両方を含んだものととらえる視点があった。歴史的にも子どもが「小さい大人」ではなく、その独自の存在と意味を認められたのは二十世紀に入ってからであるし、青年期も、ヨーロッパでいえば産業革命を契機とした社会的・経済的構造の変化による歴史的産物といわれることは周知のことである。
今回は、そういった『発達心理学研究』発刊当初の問題意識に立ち戻り、時代や地域といった社会とのかかわりで発達をとらえ直す視点について考えてみたい。これは、今を生きる子どもや大人をよりリアルにとらえるとともに、発達理論そのもののあり方を問い直す契機を与える可能性を持っている。この問題意識を、以下の話題提供をもとに検討する。



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