日本発達心理学会 第26回大会

講演情報

日本発達心理学会関連企画シンポジウム

乳児保育の質をどう捉えるか

2015年3月22日(日) 09:30 〜 11:30 講義室241 (工学部2号館)

共催:日本保育学会・日本乳幼児教育学会
企画・司会者:中坪史典(広島大学)

09:30 〜 11:30

[CS5] 乳児保育の質をどう捉えるか

中坪史典1, 水野佳津子2, 野澤祥子3, 村上博文4, 井桁容子5 (1.広島大学, 2.佼成育子園, 3.東京家政学院大学, 4.常葉大学, 5.東京家政大学ナースリールーム)

[企画主旨]少子化や核家族化等の進展、女性(母親)の育児・就労支援や多様な就労選択の尊重などを背景に、長時間保育、預かり保育、一時保育など、保育機関に求められる社会的役割が増大している。また、2015年度から実施が予定される子ども・子育て支援新制度では、従来の保育所・幼稚園に加え、両方の機能をあわせもつ認定こども園の普及、少人数の子どもを保育する地域型保育の新設などが図られることから、これまで以上に多様な保育の営みが並存することとなる。中でも、乳児(3歳未満児)の保育は、待機児童の多い都市部はもちろん、子どもの減少が著しい地方にとってもニーズが高く、量的拡充だけでなく、質の確保や向上が今後の課題となることが考えられる。乳児期の子どもの健やかな発達や健康にとってよい影響を与える保育とは、一体どのようなものなのだろうか。集団生活や仲間関係が増大する幼児(3歳以上児)の保育とは異なり、アタッチメントやケアの側面が重視される乳児保育において私たちは、何を質として論じ、どのように質を捉えればよいのだろうか。本シンポジウムでは、人生の中でも最も心身の発達が顕著であり、それぞれの子どもの個性を見極めながら丁寧な対応が求められる乳児保育に焦点を当てて、幼児期の子どもの保育とは異なる独自性としての保育の質に関する議論を展開してみたい。



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