17:30 〜 19:30
[TS4] 準実験デザインと因果効果推定
無作為化実験ができない場合のデザインと解析法
発達心理学研究において量的研究を行う場合には、例えば親の養育態度がこどもの社会性の発達に与える影響など、特定の要因の長期的な影響に関心があることが多いと思われます。長期の影響を考慮する以上、基礎心理学分野で利用される研究デザイン、例えば「被験者内要因の無作為化を伴う実験研究」は条件の効果の消去が通常できないために利用できません。また研究協力者をランダムに各条件に割り当て、条件間の比較を行う「無作為割り当てを伴う実験研究」も倫理上の問題や研究者が割り当てた条件に従わない協力者がいるというコンプライアンスの問題が生じ、実際には実施できない場合がほとんどです。
無作為実験ができない場合であっても特定の要因単独の効果(因果効果)を推定するための研究デザインと解析方法はこの 10 年ほどの間に大きく発展しており、すでに医学や経済学、社会学などでは一般的な方法論として確立し、また発達心理学でも Child Development など欧米の学術誌で利用事例が増えています。本チュートリアル講演では実験ができない調査観察研究において因果効果を評価するための研究デザインやデータ取得に当たっての注意点、解析方法、結果の報告方法などについて具体例と共に紹介します。
無作為実験ができない場合であっても特定の要因単独の効果(因果効果)を推定するための研究デザインと解析方法はこの 10 年ほどの間に大きく発展しており、すでに医学や経済学、社会学などでは一般的な方法論として確立し、また発達心理学でも Child Development など欧米の学術誌で利用事例が増えています。本チュートリアル講演では実験ができない調査観察研究において因果効果を評価するための研究デザインやデータ取得に当たっての注意点、解析方法、結果の報告方法などについて具体例と共に紹介します。
抄録パスワード認証
抄録の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードは以下に記載してあります。
1.大会DVDラベルに印刷
2.会場内に掲載されているアプリのポスター
3.受付にてパスワードを印刷した紙を配布