[O-2-228] 高次の静磁場不均一性を考慮したSelf-Calibrated Compressed Sensingアルゴリズムの開発
【背景】圧縮センシング(CS)は,静磁場の不均一性がある場合,k-spaceにエラーが引き起こされ,正しく再構成することが困難である.そこで,本研究では,Cross-Sampling法(CrSa)とTime-Segmented法(TS)を用いることによって,高次の静磁場不均一性の下でCSを行う手法を提案する.
【方法】信号のアンダーサンプリングには,CrSaを用いた.静磁場分布はregistrationベースの手法を用いて推測した.MR画像は,L1ノルム最小化法を用いて再構成した.また,不均一性によるk-spaceの歪み補正は,TSを用いて行った. 本手法の有用性を確認するため,数値ファントムを用いた再構成シミュレーションを行った.静磁場不均一性については,図(a)で示すような分布を想定した.静磁場不均一性によるT2*の効果については無視した.
【結果・考察】画像(b)は,本手法で推測した磁場分布である.与えた磁場分布とのエラーはRMS値で0.38 pixであった.画像(c)は今回用いた数値ファントムである.また,画像(d, e)は,それぞれ従来手法(1D Cartesian法, R=2.5),本手法(R=2.5)を用いて再構成した画像である.また,画像(f-g)は,これらの拡大画像である.従来手法に比べ,本手法による再構成画像には歪みやアーチファクトが少ないことがわかった.
【結論】CrSaとTSを用いて非線形な静磁場不均一分布の下でSelf-CalibratedのCSを行うことに成功した.今後は実際のMRIスキャナーへの実装を目指す.
【方法】信号のアンダーサンプリングには,CrSaを用いた.静磁場分布はregistrationベースの手法を用いて推測した.MR画像は,L1ノルム最小化法を用いて再構成した.また,不均一性によるk-spaceの歪み補正は,TSを用いて行った. 本手法の有用性を確認するため,数値ファントムを用いた再構成シミュレーションを行った.静磁場不均一性については,図(a)で示すような分布を想定した.静磁場不均一性によるT2*の効果については無視した.
【結果・考察】画像(b)は,本手法で推測した磁場分布である.与えた磁場分布とのエラーはRMS値で0.38 pixであった.画像(c)は今回用いた数値ファントムである.また,画像(d, e)は,それぞれ従来手法(1D Cartesian法, R=2.5),本手法(R=2.5)を用いて再構成した画像である.また,画像(f-g)は,これらの拡大画像である.従来手法に比べ,本手法による再構成画像には歪みやアーチファクトが少ないことがわかった.
【結論】CrSaとTSを用いて非線形な静磁場不均一分布の下でSelf-CalibratedのCSを行うことに成功した.今後は実際のMRIスキャナーへの実装を目指す.