[O-3-308] Computed diffusion-weighted imaging の基礎検討
【目的】Computed diffusion-weighted imaging (cDWI) は2点以上のb値を撮影する事により、任意のb値の画像を作成することができる。しかし計算にて作成された仮想の画像であるため、信号強度やノイズなどの画質評価を行う必要がある、そこで今回、直接撮影したDWI (trueDWI) とcDWIを同一のb値を用いて画質評価を行った。
【方法】使用機種は1.5T装置Siemens Magnetom Avanto VD13A,撮像シーケンスはSE型EPI(TR5000ms、TE99ms、Matrix128×128、BW1302)を使用。はじめに、ファントム実験を行った。ファントムは水に寒天や中性洗剤で4種類のADC値を調整して作成した。Head Matrix Coilを使用してb値0,250,500,750,1000s/mm2のそれぞれの組み合わせで4つのファントムの撮像を行った。b値1500s/mm2のtrueDWIとcDWIの信号強度とSNRの比較をした。つづいて、健常ボランティア5名について、上腹部のDWI撮影を横隔膜同期にてbody matrix coil+spine coilを使用して、b値50,200,500,750,1000s/mm2のそれぞれの組み合わせで撮像し、b値1500s/mm2のtrueDWIとcDWIの信号強度とSNRの比較をした。
【結果】ファントム実験では、多くのb値の組み合わせのcDWIで、b値1500s/mm2のtrueDWIより高い信号強度を示したが、SNRではcDWIで低い値を示すものも見られた。cDWIでは間隔の離れたb値を使用することにより、trueDWIより高いSNRが得られた。 ボランティア撮像では、高いb値を使用したcDWIにおいて高い信号強度が得られた。cDWIのSNRについては、間隔の近いb値を使用するとSNRが低下した。
【考察】Computed DWIは、間隔の離れたb値を使用することにより、SNRが保たれる。
【方法】使用機種は1.5T装置Siemens Magnetom Avanto VD13A,撮像シーケンスはSE型EPI(TR5000ms、TE99ms、Matrix128×128、BW1302)を使用。はじめに、ファントム実験を行った。ファントムは水に寒天や中性洗剤で4種類のADC値を調整して作成した。Head Matrix Coilを使用してb値0,250,500,750,1000s/mm2のそれぞれの組み合わせで4つのファントムの撮像を行った。b値1500s/mm2のtrueDWIとcDWIの信号強度とSNRの比較をした。つづいて、健常ボランティア5名について、上腹部のDWI撮影を横隔膜同期にてbody matrix coil+spine coilを使用して、b値50,200,500,750,1000s/mm2のそれぞれの組み合わせで撮像し、b値1500s/mm2のtrueDWIとcDWIの信号強度とSNRの比較をした。
【結果】ファントム実験では、多くのb値の組み合わせのcDWIで、b値1500s/mm2のtrueDWIより高い信号強度を示したが、SNRではcDWIで低い値を示すものも見られた。cDWIでは間隔の離れたb値を使用することにより、trueDWIより高いSNRが得られた。 ボランティア撮像では、高いb値を使用したcDWIにおいて高い信号強度が得られた。cDWIのSNRについては、間隔の近いb値を使用するとSNRが低下した。
【考察】Computed DWIは、間隔の離れたb値を使用することにより、SNRが保たれる。