[P-1-035] 3T-MRIによる精巣静脈の描出法
3T-MRIによる精巣静脈瘤の描出法【目的】近年、不妊症が問題になっており男性不妊症という概念が研究と認知により広がってきていて罹患率も女性に比べて低いといえないのが現状である。その中でも男性不妊症の原因として精索静脈瘤は約四割を占めている。今回、非造影MRVで精巣静脈の描出を行い検討したので報告する。【方法・装置】3T-MRI装置(SIEMENS社=Verio)TRUE-FISP、Segments法で心電同期を併用し精巣静脈の撮影を行った。対象は健常ボランティア35名を撮影した。放射線科医2名、放射線技師6名により視覚評価にて三段階(良好・やや不良・不良)で視覚的評価を行った。【結果】良好33名、やや不良2名、不良0名という結果が得られた。【結語】視覚的評価で高い確率で描出が可能であり、thin-mip処理を行うことにより精巣静脈をよりはっきりと確認することが出来た。一割は腸管などの影響によりやや確認が難しい印象を受けた。CTと違い被曝が無く造影剤の使用がなくてもMRVで描出が可能である。このことより画像診断上有用である。