第42回日本磁気共鳴医学会大会

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ポスター

画像技術

画像技術1

Fri. Sep 19, 2014 9:30 AM - 10:00 AM ポスター会場 (5F ロビー)

座長:後藤政実(東京大学医学部附属病院 放射線部)

[P-2-104] シネMRIにおける時空間分解能の向上のための時空間超解像技術

中山良平1, 市川泰崇2, 石田正樹2, 宇野美緒2, 後藤義崇2, 永田幹紀2, 北川覚也2, 佐久間肇2 (1.三重大学医学部附属病院 中央放射線部, 2.三重大学医学部附属病院 放射線診断科)

近年,フレームレートより速く起こる動的変化を復元することによって,時空間分解能を向上する時空間超解像技術が活発に研究されている.本研究では,シネMRIに最適化した時空間超解像技術を開発し,シネMRIの時空間分解能を忠実に向上できるか検討した.実験試料は,3T MR装置で撮像された健常ボランティア9名のシネMRI(時間分解能 20msec)を用いた.まず,シネMRIのフレーム数を1/2に間引きし,低フレームレートシネMRIを生成した.次に,時空間超解像技術により,低フレームレートシネMRIから元のフレームレートに復元した時空間超解像シネMRIを生成し,シネMRIに対する忠実度を評価した.シネMRIと時空間超解像シネMRI間のRoot Mean Square Errorは4.23であり,従来のbicubic法に基づいたフレーム内挿技術(4.68)と比較し,忠実度が有意に改善された(P = .034).また,時空間超解像技術のStructural Similarity Index(0.981)が,フレーム内挿技術(0.976)より有意に向上した(P < .001).これらの結果により,時空間超解像技術は,従来のフレーム内挿技術に比べ,フレームレートより速く起こる動的変化を復元でき,より忠実に時空間分解能を向上できることが示された.