[P-2-112] 32ch head coilと通常head coilの比較 ~ファントムによる基礎的検討~
【背景】
当院では今年度、MRI装置が1.5Tから3.0Tへ更新された。それに伴い、32ch head coilと16ch head coilが新規導入された。そこで32ch head coilと16ch head coilとのSNR・均一性・感度等の比較・検討を行ったので報告する。
【使用機器】
装置は東芝メディカルシステムズ社製Vantage Titan 3T、コイルは32ch ヘッド SPEEDERコイル(以下32chコイル)、16ch Atlas SPEEDERヘッドコイル(以下Atlasコイル)を使用した。ファントムは硫酸銅(T1/T2=208/100msec)円柱型ファントムを使用した。
【方法】
同条件の下、各コイルを使用しファントムの撮像を行った。撮像はSE法にて行い、パラメータはTR=800ms、TE=15ms、FA=90°、FOV=220×220mm、matrix=256×256、NAQ=1、slice厚=5.0mm、室温は約24℃であった。SNRはNEMA法、均一度は区分法にて評価を行った。
【結果】
SNRは、Atlasコイルと比較し、32chコイルで約17%高い値が得られた。均一性はAtlasコイルの方が良好な値が得られ、32chコイルではファントムの表面ほど信号が高く、中心部に近づくほど信号の低下が顕著であった。
【考察】
今回の検討で、32chコイルはAtlasコイルと比較し、高SNRの画像を撮像可能であることが分かった。しかし、被写体とコイルの位置に依存した感度の不均一さが生じるため、輝度補正は必要不可欠である。コイルの特性を理解したうえで、検査部位や目的に応じたコイルを選択する必要があると思われる。
当院では今年度、MRI装置が1.5Tから3.0Tへ更新された。それに伴い、32ch head coilと16ch head coilが新規導入された。そこで32ch head coilと16ch head coilとのSNR・均一性・感度等の比較・検討を行ったので報告する。
【使用機器】
装置は東芝メディカルシステムズ社製Vantage Titan 3T、コイルは32ch ヘッド SPEEDERコイル(以下32chコイル)、16ch Atlas SPEEDERヘッドコイル(以下Atlasコイル)を使用した。ファントムは硫酸銅(T1/T2=208/100msec)円柱型ファントムを使用した。
【方法】
同条件の下、各コイルを使用しファントムの撮像を行った。撮像はSE法にて行い、パラメータはTR=800ms、TE=15ms、FA=90°、FOV=220×220mm、matrix=256×256、NAQ=1、slice厚=5.0mm、室温は約24℃であった。SNRはNEMA法、均一度は区分法にて評価を行った。
【結果】
SNRは、Atlasコイルと比較し、32chコイルで約17%高い値が得られた。均一性はAtlasコイルの方が良好な値が得られ、32chコイルではファントムの表面ほど信号が高く、中心部に近づくほど信号の低下が顕著であった。
【考察】
今回の検討で、32chコイルはAtlasコイルと比較し、高SNRの画像を撮像可能であることが分かった。しかし、被写体とコイルの位置に依存した感度の不均一さが生じるため、輝度補正は必要不可欠である。コイルの特性を理解したうえで、検査部位や目的に応じたコイルを選択する必要があると思われる。