[P-3-205] 局所励起を用いたSPACE MRCPの撮像
【背景】通常thin slice heavy T2WIのMRCP撮像はOrientationをCoronalとし位相方向をR-Lに設定をして撮像を行う、この撮像方法では折り返しアーチファクトの発生を防ぐためにOver samplingを加えるため位相方向のマトリクス数が増え撮像時間の延長が懸念される。局所励起は折り返しアーチファクトが無いためOver samplingを使用することが不要である、また位相方向のマトリクス数を減らしrectangular FOVを用いることでさらなる撮像時間の短縮が可能となった。局所励起を併用したSPACEを用いてMRCPの撮像時間の短縮ならびに画質向上の有用性について検討を行った。【使用機器】SIEMENS社製 MAGNETOM Skyra 3.0T VD13【方法】局所励起併用と非併用の撮像時間をretrospectiveに集計し撮像時間の短縮について検討を行った。膵管の描出能についての検討を行った。【結果】局所励起非併用に比べて併用の方が優位に撮像時間の短縮となった。膵管の描出は局所励起を用いた方が優れていた。【考察】撮像時間の延長は呼吸同期の不良ならびに腸管の蠕動等による画質の劣化につながるため短い撮像時間はより良い画像を得るための必須項目のひとつと考えられる。Over samplingを用いて折り返しアーチファクトを防ぐ方法では位相方向のマトリクスが増えるため分解能などを犠牲にして撮像時間の短縮化を行った、しかし局所励起を用いることで画質の劣化を最小限にするパラメータ設定が可能となったためMRCP撮像の有用性が示唆された。