日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

講演情報

本部企画シンポジウム

本部企画シンポジウム2/持続可能な成熟社会と体育・スポーツ科学

2022年8月31日(水) 16:20 〜 18:10 第2会場 (3号館4階401教室)

コーディネーター:高峰 修(明治大学)、荒木 香織(順天堂大学)

[本部企画-S2-1] Sports-Techの概観

スポーツ産業DX(デジタルトランスフォーメーション)の潮流とは

*河本 敏夫1 (1. 株式会社NTTデータ経営研究所)

<演者略歴>
総務省を経て、現職。中長期の成長戦略立案、新規事業開発、産官学連携、DXを得意とする。スポーツ・不動産・メディア・教育・行政情報化・街づくりなど幅広い領域が守備範囲。早稲田大学スポーツビジネス研究所招聘研究員、Sports-Tech & Business Lab発起人事務局長。
スポーツ産業において、IT(情報技術)による新たな付加価値を生み出すソリューション・プレイヤーを「Sports-Tech(スポーツテック)」と呼称する。世界を見渡せば、北米・欧州では巨大なスポーツ産業のマーケットが形成されているが、その背景には、Sports-Techの戦略的活用が寄与している。金融におけるFintech、製造業におけるIndustry4.0と同様に、スポーツ産業もテクノロジーにより変革し、従来なかった体験価値の創出や、新たなビジネスモデル構築の余地がある。本講演では、産官学連携で、デジタル化時代に即した次世代スポーツビジネス、周辺産業や地域と連携したスポーツビジネスエコシステムの創出を目指すコンソーシアム「Sports-tech & Business Lab」の発起人であり、事務局長を務める立場から、スポーツや身体活動分野におけるテクノロジーやデータサイエンスの活用の可能性について全体像を俯瞰するとともに、類型化したうえで、Sports-Techの全体像について整理する。