[03心-ポ-39] 初学者におけるあがりがパフォーマンスに与える影響
ゴルフパッティングに着目して
【目的】本研究ではゴルフパッティング初学者におけるあがりがパフォーマンスに与える影響について検討することを目的とした。【方法】対象者はスポーツを行った経験のある男子学生17名、女子学生13名(平均年齢21.4±0.16歳)であり、実験参加者はゴルフ未経験者とした。測定項目として心理面では、有光ら(1999)を参照としたあがり状態質問紙に4件法を用いて回答を求め、自己不全感、身体的不全感、震え、責任感、生理的反応、他者への意識を測定した。生理面では、Polar Japan社のPOLAR M430を使用し、課題遂行中の心拍数の数値化を行った。行動面として、長谷川ら(2011)を参照したゴルフパッティング課題を用いた。
得点方式として初学者を対象としたtanaka and sekiya(2010)を参考にカップインしたパッティングを10点とし、中心から離れるほど得点を減点していく方式を採用した。プレッシャー内容として、約10名の観衆、パッティングの得点化、カメラによるパフォーマンス撮影を用いた。また、プレッシャーを与えていない統制群を設置し、2群間のデータを比較した。【結果・考察】心理面においてプレッシャーの有無におけるあがり状態質問紙の平均得点で対応のないt検定を行った。その結果、他者への意識においてプレッシャー群が有意に高値を示した。山中ら(2011)によると、あがりは個人の感情的側面や他者への意識、すなわち評価懸念と関連した現象であり、他者からの評価が明確になるフィードバックが、あがり意識に影響を与えることが報告されている。本研究においてもt検定の結果、他者への意識においてプレッシャー群が有意に高値を示した。このことから先行研究を支持する結果が得られた可能性が考えられ、プレッシャー課題において他者という存在、パッティングを得点化するといった評価が初学者の心理状態に影響を及ぼしたことが考えられる。
得点方式として初学者を対象としたtanaka and sekiya(2010)を参考にカップインしたパッティングを10点とし、中心から離れるほど得点を減点していく方式を採用した。プレッシャー内容として、約10名の観衆、パッティングの得点化、カメラによるパフォーマンス撮影を用いた。また、プレッシャーを与えていない統制群を設置し、2群間のデータを比較した。【結果・考察】心理面においてプレッシャーの有無におけるあがり状態質問紙の平均得点で対応のないt検定を行った。その結果、他者への意識においてプレッシャー群が有意に高値を示した。山中ら(2011)によると、あがりは個人の感情的側面や他者への意識、すなわち評価懸念と関連した現象であり、他者からの評価が明確になるフィードバックが、あがり意識に影響を与えることが報告されている。本研究においてもt検定の結果、他者への意識においてプレッシャー群が有意に高値を示した。このことから先行研究を支持する結果が得られた可能性が考えられ、プレッシャー課題において他者という存在、パッティングを得点化するといった評価が初学者の心理状態に影響を及ぼしたことが考えられる。