日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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学校保健体育研究部会 » 【課題B】保健体育授業をいかに良質なものにするか

学校保健体育研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/より良質な保健体育授業の具体像を考える その3―子どもたちの「豊かなスポーツライフ」の実現に向けて、教師が身に付けるべき資質・能力とは―

2023年8月31日(木) 10:10 〜 12:10 RY203 (良心館2階RY203番教室)

コーディネーター:澤江 幸則(筑波大学)、原 祐一(岡山大学)

[学校保健体育-SB-3] 現代における魅力的な体育授業とは

オルタナティブな授業の提案

*宮口 和義1 (1. 石川県立大学)

<演者略歴>
日本体育測定評価学会副会長、日本教育医学会常任理事、いしかわっ子体力向上アクションプラン検討委員、いしかわ科学トレ専門グループ委員、小立野ジュニアアスレチッククラブ代表。最近では、子ども達の運動不足を解消するためYouTubeを活用し、豊富な指導経験に基づく独自の体育教材動画(ラダー運動、なわとび運動)を配信している。
ここ数年で教育現場は大きく変わってきた。新型コロナによる子どもたちの体力低下も問題ですが、グローバル化や人工知能・AIなどの技術革新が急速に進み、子どもたちが自ら考え行動する「生きる力」を育むことが求められるようになってきた。しかし、実際の現場では旧態依然とした授業が展開されているケースも少なくないように思われる。子どもたちの知的好奇心をくすぐるワクワクするような体育授業が展開されているであろうか。
 最近、オルタナティブ○○という用語を耳にするようになった。「型にはまらない」「既存のものに取ってかわる新しいもの」という意味らしいが、これからの体育授業もオルタナティブな要素をどんどん取り入れていくべきではないだろうか。先達の知恵が詰まった新学習指導要領を参考にするのは当然であるが、一歩踏み出し、最新のスポーツサイエンスを取り入れた、より革新的でまさにオルタナティブな授業づくりが必要ではないだろうか。また、部活動の地域移行が進む中、身近にスペシャリストがいるなら、そのつながりをもつことも大いに有効であろう。本シンポジウムでは、地元で取り組んできた事例を挙げながら、今後の体育授業のあり方について提案したいと考えている。