日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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運動生理学(偶数演題)/ポスター発表

2023年9月1日(金) 11:00 〜 12:00 RY207 (良心館2階RY207番教室)

[04生-ポ-14] 児童における中高強度身体活動時間と精神的ストレスの関連性

*中山 真羽1、山田 満月1,2、石川 明良1、舟喜 晶子3、池上 和2,4、市川 季穂1、北島 彩音1、須永 美歌子1 (1. 日本体育大学、2. 日本学術振興会特別研究員、3. 帝京科学大学、4. 早稲田大学)


【背景】 中高強度身体活動(Moderate to Vigorous Physical Activity: MVPA)は、3メッツ以上の身体活動と定義されており(Ihira H et al. 2022)、児童の健康の維持増進のために重要な役割を果たす。特にMVPAは精神的ストレスの軽減に有効であることが報告されており、メンタルヘルスの観点からも実施が推奨されている(Nishi D et al. 2017)。しかしながら、児童におけるMVPAの時間と精神的ストレスの関連性については明らかになっていない。 【目的】児童におけるMVPAの時間と精神的ストレスの関連性について検討することとした。 【方法】小学5年生84名(男児43名,女児41名)を対象とした。MVPAの時間は、生活習慣調査を用いて分析し、上位25%(MVPA-L: n=21)、中位50%(MVPA-M: n=41)、下位25%(MVPA-S: n=22)の3つの群に分けた。精神的ストレスの指標として、唾液α-アミラーゼ活性(sAA) および質問紙(Public Health Research Foundation Type Stress Inventory; PSI)を用いた。sAAは、10分間の椅坐位安静後、測定用のチップを唾液採取部が舌下に位置するように咥え、30秒間含ませた後に測定した。PSIは、ストレッサー尺度とストレス反応尺度を4件法により評価した。すべての測定は、午前中に実施した。 【結果】 MVPAの時間は、MVPA-S群 9.2±7.9分、MVPA-M群 56.5±27分、MVPA-L群193.2±90分であった。sAAおよびPSIの各下位尺度は、群間に有意な差は認められなかった。 【結論】児童においてMVPAの時間と精神的ストレスとの関連性は認められなかった。