[PY-45] Change in arsenic leaching from clayey soil by adding slag cement
Keywords:ヒ素, 溶出, 高炉スラグセメント, 地盤改良, pH
地盤改良工事においてセメントを使用する際,セメント添加により土壌pHが上昇することでヒ素(As)の溶出量が増加する可能性がある。本研究では,粘性土に高炉スラグセメントあるいは水酸化ナトリウム水溶液(NaOH)を添加した際のpH変化に対するAs溶出量変化を調べ,地球化学解析からその化学形態を解析した。また,セメントと同時に利用した際のCa,Mg系の不溶化材のAs溶出抑制効果を評価した。溶出試験の結果,NaOH添加時にはpHの上昇とともにAs溶出量が単調増加したのに対し,セメントを添加した際には,As溶出量はpH10付近で最大値をとり,それよりもpHが高くても,低くても溶出量が減少した。地球化学解析結果を踏まえると,AsはpH8.5付近ではAlやFeのコロイド態とともに存在するが,pH11.5付近ではCa系の沈殿物に吸着するために,このpH範囲において溶出量が減少したと考えられる。また,添加量を増加させ,所定のpH以上にすることでCa,Mg系の不溶化材はAs溶出抑制効果を発揮できることが明らかとなった。
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