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[1301-07-04] 人工湿地坑廃水処理システムの実績と普及に向けた今後の取組み
司会:富山 眞吾(北海道大学)
キーワード:人工湿地
旧本庫鉱山(北海道枝幸町)では、2007年から低コスト、省エネルギーといった特徴を持つ人工湿地処理の導入を目的とした調査研究を地質研究所が中心となって実施してきた。2015年からは、実用規模の人工湿地による坑廃水処理を開始し、従来の薬剤処理から人工湿地処理への移行を目指し、効果の検証等を行っている。
人工湿地による処理では、坑廃水中に含まれる鉛や亜鉛などの金属成分を確実に除去しており、従来行われていた消石灰による中和処理と同程度の効果が得られている。また、消石灰の添加は、降雨や融雪により坑廃水量が急増した場合に限って行うこととしており、そのため使用量は、人工湿地の導入前と比較して、大きく削減できた。
今後は、この旧本庫鉱山の実績を踏まえ、水処理を行っている他の鉱山における人工湿地処理の普及させていくことが重要となる。そのために、旧本庫鉱山のシステム(本庫方式)について、考え方、設計を取りまとめたガイドライン・手引き等の整備が必要である。また本庫方式以外の人工湿地を取り入れた処理システムについては、現在、アイデア段階から進んでおらず、実証試験の実施などを積極的に進める必要がある。
人工湿地による処理では、坑廃水中に含まれる鉛や亜鉛などの金属成分を確実に除去しており、従来行われていた消石灰による中和処理と同程度の効果が得られている。また、消石灰の添加は、降雨や融雪により坑廃水量が急増した場合に限って行うこととしており、そのため使用量は、人工湿地の導入前と比較して、大きく削減できた。
今後は、この旧本庫鉱山の実績を踏まえ、水処理を行っている他の鉱山における人工湿地処理の普及させていくことが重要となる。そのために、旧本庫鉱山のシステム(本庫方式)について、考え方、設計を取りまとめたガイドライン・手引き等の整備が必要である。また本庫方式以外の人工湿地を取り入れた処理システムについては、現在、アイデア段階から進んでおらず、実証試験の実施などを積極的に進める必要がある。
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