資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

企画講演

ゼロエミッション社会構築にむけたCCS/CCUS技術開発

2020年9月8日(火) 13:00 〜 17:25 第1会場

司会:菅井裕一(九州大学)、中尾信典(産業技術総合研究所)、藤井孝志(産業技術総合研究所)

16:45 〜 17:05

[1K0101-10-09] ケイ酸ソーダ溶液を利用したゾル・ゲル生成によるCCUSシステムについて

○佐々木 久郎1、菅井 裕一1、ンゲレ ロナルド1 (1. 九州大学)

司会:藤井孝志(産業技術総合研究所)

キーワード:CO2分離、CO2固定

本発表では、洗剤などの原材料として用いられているメタケイ酸ナトリウムに注目し、CO2分離・固定・利用(CCUS)システムについて提案する。メタケイ酸ナトリウム水溶液はpH13のアルカリ性を示し、溶解CO2と反応する。発表者らは1~7%水溶液に5MPa程度でCO2を溶解させることで炭酸ナトリウム高分子ゲルが容易に生成され、減圧後もゲルとして安定であることを実験的に確認している。ゲル生成後に水溶液から遠心分離機などでゲルを分離できれば、工業原料として利用でき、一部のゲルを地下帯水層に固定するCCUSシステムを構築できる。ゲルを地下に固定する場合は、300-400mの浅帯水層への貯留であっても漏えいする心配はなく、炭酸ナトリウムゲル(pH8)自体が自然界にも存在する物質であり、海洋や地下生物相への影響も極めて小さい。すなわち、本提案のCO2分離・回収・利用(一部地中固定化)システムは、低コストでかつ環境面においても課題が少ないCCUSシステムとなり得ると判断される。

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