資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

一般講演

開発機械/岩盤工学/資源経済と社会システム/資源開発技術

2020年9月8日(火) 09:00 〜 11:30 第2会場

司会:武川順一(京都大学)、羽柴公博(東京大学)

09:20 〜 09:40

[1K0201-06-02] 北海道におけるMICPを用いた法面保護工に関する実験的検討

○井木 貴士1、品田 宗忠1、Sivakumar Gowthaman1、中島 一紀1、川﨑 了1、中村 広美2 (1. 北海道大学、2. 東日本高速道路)

司会:武川順一(京都大学)

キーワード:MICP、炭酸カルシウム、尿素分解菌、ウレアーゼ、法面保護工

北海道の高速道路法面では,厳しい自然環境下において安全で持続可能な法面保護工が求められており,その開発が課題となっている。筆者らは,この課題を解決するために,周辺環境に配慮した微生物機能による炭酸塩の析出(microbial induced carbonate precipitation,以下MICPと略記) を用いた地盤固化技術に着目した研究を進めている。MICPの有用性は先行研究において確認されているが,高価な試薬を用いるために実際の施工時における高コストが懸念される。
 本報告では,安価な資材を用いたMICPによる低コスト化を目的とし,培養液の栄養源を試薬の酵母エキスからビール酵母に,そして固化溶液に用いる試薬の尿素とカルシウム源を市販の農業用肥料と凍結防止剤に,それぞれ変更した。実施した一連の試験は,菌数測定,ウレアーゼ活性試験,シリンジ固化試験,針貫入試験,凍結融解試験,乾湿繰返し試験であり,得られた試験結果に対する考察を実施した。結論として,安価な資材を用いることでコストが低減され,炭酸カルシウムで固化した地盤材料が十分な性能を有することがわかった。

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