09:20 〜 09:40
[1K0501-07-02] 使用済み家電混合プラスチックのマテリアルリサイクル技術 -高比重プラスチックの選別方法の検討―
司会:芳賀一寿(秋田大学)
キーワード:使用済み家電製品、混合プラスチック、エンジニアリングプラスチック、比重選別、X線選別
当社は、“循環型社会の形成”に向けて、使用済み家電混合プラスチックのリサイクルに取り組んでおり、家電混合プラスチックの約80%を占め、比重が1.1未満であるポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体について、関係会社に年間約15,000トンの処理能力を有する自動選別ラインを導入し、 “家電から家電への自己循環”を実現した。残りの約20%で比重1.1以上の材料は、エンジニアリングプラスチックが多く含まれているが、比重1.1~1.3の材料は、RoHS指令対象物質の臭素系難燃剤が含まれていることや、比重1.5以上の材料は、銅回収のため焼却されており、有効活用されていない。
本報では、比重1.3~1.5の材料を用いて、既存の選別方法でプラスチックが選別可能であるかを検討した。当該材料を組成分析した結果、プラスチックが75%を占め、その中でも、塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリアセタール(POM)が多く含まれていた。まず、被覆電線を除去するために、形状選別を行い、被覆電線の80%を除去した。次に、比重選別により、比重1.4以上の材料を選別し、X線選別することにより、POM、ポリエステル、PVCの純度を60%以上に改善できた。
本報では、比重1.3~1.5の材料を用いて、既存の選別方法でプラスチックが選別可能であるかを検討した。当該材料を組成分析した結果、プラスチックが75%を占め、その中でも、塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、ポリアセタール(POM)が多く含まれていた。まず、被覆電線を除去するために、形状選別を行い、被覆電線の80%を除去した。次に、比重選別により、比重1.4以上の材料を選別し、X線選別することにより、POM、ポリエステル、PVCの純度を60%以上に改善できた。
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