資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

一般講演

新材料

2020年9月9日(水) 11:20 〜 12:20 第3会場

司会:安田幸司(京都大学)

11:20 〜 11:40

[2K0307-09-01] 炭素基およびSiC基材料内部の炭素質の電気化学的珪化

○竹田 修1、中村 真聖1、盧 鑫1、朱 鴻民1 (1. 東北大学)

司会:安田幸司(京都大学)

キーワード:カーボン/カーボン コンポジット、炭化ケイ素/炭化ケイ素 コンポジット、電気化学的珪化

セラミック基複合材料(CMC)は優れた高温比強度から高温材料としての利用が期待されている。しかし、マトリクス、強化材がともに炭素で構成されるC/Cコンポジットは、500℃以上での酸化消耗が問題となっている。また、マトリクス、強化材がともにSiCで構成されるSiC/SiCコンポジットは、現在、化学気相含浸法で作製されているが、作製プロセスが高コストかつ長時間を要するといった欠点があり、効率の良いマトリクス形成技術が確立されていない。そこで、本研究では、CMC構造体内部の炭素質を電気化学的に珪化することにおり、耐酸化性に優れたCMCを効率よく形成することを検討した。その結果、C/Cコンポジットのマトリクスの空隙率を増加させて珪化すると、珪化層深さが350 mmまで達することがわかった。また、自作SiC/Cコンポジットに対してパルス電解法を適用したところ、基板表面から深さ100 mmまでSiを導入できることがわかった。

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