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[3K0107-11-03] メタンハイドレートの商業生産コンセプトの策定を目指して
司会:山﨑哲生(大阪府立大学)
キーワード:ガスハイドレート、システムアーキテクチャ
海洋に存在するメタンハイドレートからのガス生産に向けた取組みは、世界で活発化している。我が国では、2013年に海洋では世界初となる産出試験が実施され、さらに2017年には第2回海洋産出試験が実施された。2回の海洋産出試験を通じて、比較的高いエネルギー効率が期待される「減圧法」によるガス生産の可能性が示された。一方、中国では、南シナ海で、2017年に第1回、2020年に第2回の海洋産出試験が実施され、同じく「減圧法」によるガス生産に成功している。このほか、アメリカ、欧州、インドなどで、海洋に存在するメタンハイドレートからのガス生産に向けた研究開発が進められている。メタンハイドレート貯留層は、在来型油ガス田と共通する特徴と異なる特徴の双方を有しており、メタンハイドレートにおけるガス生産システムは、在来型油ガス田開発で培われた知見を基盤としつつも、メタンハイドレート特有の課題への適応が求められる。また、アメリカ、英国、ノルウェーなどのように、すでに海洋油ガス田の商業生産が行われている国々と、エネルギー資源に乏しい我が国では、海洋開発を取り巻く産業構造が異なるため、社会科学的な視点も考慮しながら、我が国に適応したコンセプトを見出していくことが求められる。本講演では、様々な評価軸をもとに有望なコンセプトを見出していく一つの手法として“システムズアプローチ”を紹介し、メタンハイドレートの商業生産コンセプトの策定に向けた戦略的アプローチの在り方について議論する。
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