開発機械／岩盤工学／資源経済と社会システム／資源開発技術

[3K0201-06-03] 多孔質体内におけるポアスロート断面積と浸透率の関係

○益邑 遼¹、三ケ田 均¹、武川 順一¹ (1. 京都大学)

司会：濵中 晃弘（九州大学）

キーワード：浸透率、粒径分布、貯留層

石油、ガス、その他非在来型資源の効率的な生産のために、地下の流体流動解析が広く用いられているが、その中で貯留岩の浸透率は非常に重要なパラメータである。浸透率の推定には経験式等が用いられるが、貯留層の浸透率には多くの要因が寄与しており、その推定精度は未だ十分とは言い難い。その中で，砂岩を構成する粒子の粒径分布が浸透率にどのように影響するのかはほとんど明らかとなっていない。著者らのグループは，砂岩の粒径分布がWeibull分布にある程度したがうことから，様々なWeibull形状係数をもつデジタル供試体を作成し，数値実験により浸透率の変化を調べてきた。本研究では，供試体を構成する孔隙構造を詳細に調べることで，どのような要因が浸透率に大きな影響を及ぼすかを調べた。その結果，ポアスロートの流下方向に投影した平均断面積が，浸透率と強い相関関係があることがわかった。