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[3K0411-17-03] 1723KにおけるAl2O3-CaO-SiO2系スラグと溶銅間の白金の分配に及ぼすZrO2の影響
司会:松浦宏行(東京大学)
キーワード:溶解度、分配比、活量係数
白金族金属 (PGM) は自動車排気ガス浄化触媒にとって不可欠な金属である。しかしPGMは生産量に制限があり、かつ資源の偏在性も高い稀少金属である。我が国の自動車産業の振興を考えるうえで、PGMの安定的な供給は重要であり、PGMのリサイクル技術向上の必要性は高い。自動車排気ガス浄化触媒はアルミナを主成分とするコージェライト製の構造体であり、貴金属触媒としてPt、Rh、Pdが担持されている。その他に助触媒としてZrO2が含まれる。自動車排気ガス浄化触媒からPGMを回収する乾式製錬プロセスにおいて、ZrO2の影響は未だ解明されていない。本研究ではPGMリサイクルの還元溶錬におけるZrO2の影響を実験的に調べていくことを目的とした。初めにAl2O3-CaO-SiO2系スラグにおけるZrO2の溶解度を1723Kで測定した。次にスラグ中のZrO2濃度に対する平衡酸素分圧及びAl2O3-CaO-SiO2系スラグと溶銅間のPtの分配比への影響を1723Kで実験的に調べた。その結果、Al2O3-CaO-SiO2系スラグ中におけるZrO2の濃度増加に伴い、Ptの分配比が大きくなる傾向が見られた。
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