資源・素材2020(仙台)

講演情報(2020年8月7日付 確定版)

一般講演

高温素材プロセッシング

2020年9月10日(木) 15:50 〜 18:30 第4会場

司会:松浦宏行(東京大学)、永井 崇(千葉工業大学)

16:50 〜 17:10

[3K0411-17-04] PbO-Na2O-SiO2系スラグと溶融Pb-Ag合金間の平衡論的研究

○石川 航平1、山口 勉功1 (1. 早稲田大学)

司会:松浦宏行(東京大学)

キーワード:鉛製錬、貴金属、灰吹法、分配比、スラグ

鉛製錬において生成される貴金属を含む貴鉛は, 灰吹法により鉛が優先酸化され, 貴金属を含んだ粗銀が回収される. 貴金属は副生成物のPbO系スラグにも溶解するため, 貴金属の回収率向上が望まれている. 本研究では, PbOスラグに酸性酸化物のSiO2および塩基性酸化物のNa2Oを添加し, Agと貴金属の回収に関する基礎実験を行った. SiO2濃度の低いPbO-Na2O-SiO2系スラグはPbOを主成分とするスラグとPbO濃度の低いスラグの二液相に分離することが確認されたため, PbO-Na2O-SiO2三元系状態図の作成も試みた. さらにPbO-Na2O-SiO2系スラグと溶融Ag間のAg, Au, Cu, Ni, Pb, PdおよびPtの分配比を1273Kで測定した. Au, PdおよびPtの分配比は塩基度の増加に伴い減少する. Cu, NiおよびPbの分配比は塩基度の増加に伴い, Na2O/SiO2の質量比が1付近までは増加し, その後減少する. よってPbO-Na2O系およびPbO-SiO2系の二元系スラグに比べ, PbO-Na2O-SiO2三元系スラグを用いるほうが貴金属の回収に有効である.

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