17:50 〜 18:10
[3K0411-17-06] 乾式処理による廃LIBからの有価金属回収
司会:永井 崇(千葉工業大学)
キーワード:リチウムイオン電池、リサイクル、ニッケル、コバルト、車載電池
近年、世界的な環境問題の高まりと共にPHVやEVの車載用LIB(リチウムイオン二次電池)の需要が増加している。LIBに使用されているレアメタルは、資源枯渇や地域偏在などのリスクを有しており、リサイクルによる再利用が求められている。住友金属鉱山㈱では2017年に、熱処理等で予め無害化された使用済みのLIB、またはLIBの製造過程で発生する中間物から、銅およびニッケルを回収し、これらを再資源化することを日本で初めて実用化した。このプロセスではコバルトが回収されないことから、コバルトも回収できる新リサイクルプロセスの開発に取り組んでいる。新リサイクルプロセスでは、乾式工程においてLIBを熔融して不純物の大部分をスラグとして除去し、得られた合金を湿式工程にて精製することを検討している。LIBに含まれるAlやLiは熔融工程にてそれぞれ酸化物としてスラグに分配されるが、これらの成分がスラグの融点に与える影響を把握しておくことは操業条件を決める上で重要となる。本報告では、これらLIB由来の成分とフラックス量を変化させた場合のスラグ融点への影響について述べる。
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