10:30 〜 10:50
[3K0601-07-04] 機能性シリカ重合ペプチドを用いた無機材料の新たな作製法
司会:吉村 彰大(千葉大学)
キーワード:無機材料、バイオ複合材料、ペプチド、タンパク質、LbL法
シリカなどの無機材料を作製する際には,高温・高圧・極端なpHなどの条件下で行われるが,無機複合材料の作製を温和な条件で行うことができれば,タンパク質や細胞など熱や酸・アルカリに不安定なバイオ分子を無機材料に複合化することが出来るため,医療やバイオエレクトロニクス分野での応用が期待できる。本研究ではシリカ重合ペプチドを用いて,シリカとチタニアが積層した無機複合材料の作製を目指す。本研究で使用したシリカ重合ペプチドは,温和な条件下において,テトラエトキシシラン(TEOS)を基質としてシリカを,チタンビスジヒドロキシド(Ti-BALDH)を基質としてチタニアを重合することが知られている。複合材料の作製に際し,シリカ重合ペプチドにチタン結合ペプチドと可溶性タンパク質であるInakCを付加することで,Layer-by-Layer法での材料作製が可能な融合タンパク質を作製した。融合タンパク質は大腸菌E.coliにより可溶性タンパク質として発現し,水溶液中でシリカ及びチタニアの重合活性を示すことが確認された。また,この融合タンパク質を用いてシリカ粒子上でのシリカの合成と積層に成功した。
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