13:40 〜 14:00
[1K0209-19-03] (学生発表:修士課程) 堆積軟岩体の水没鉛直井における高精度地圧測定法の開発
司会:濵中晃弘 (九州大学),玉村修司 (幌延地圏環境研究所)
キーワード:応力測定、堆積軟岩、鉛直井、応力解放法
堆積軟岩体を対象とした地下構造物の設計・施工に対する課題の一つに,堆積軟岩に適用可能な高精度地圧測定法が確立されていないことが挙げられる。そこで本研究では、堆積軟岩体に対して,地表から削孔された鉛直井で地圧測定が可能な新たな高精度地圧測定法の開発を行った。本研究では、信頼性が高く,実績の多い応力解放法を採用することとし、円錐孔壁ひずみ法を提案した。まず,想定される測定環境から,原位置測定に際して考慮すべき種々の課題を抽出した。さらに,数値解析により,提案する測定方法の理論測定精度を検証し、従来の円錐孔底ひずみ法よりも高い理論測定精度を有することを明らかにした。また、測定に使用する24素子ひずみセンサを接着剤で円錐孔壁面に貼付する方法を採用し,接着剤を選定した上で,水没した円錐孔壁面に接着できる新たな接着方法を提案した。提案した接着方法で貼付したひずみセンサのひずみ測定感度への影響を評価するために,所定の孔壁形状を作成した一辺300mmの硬岩ブロックにひずみセンサを接着し載荷実験を行った。その結果,十分なひずみ測定感度であることを確認した。軟岩に対しても同様の実験を行う。詳細は当日口頭で発表する。
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