一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 環境/リサイクル

2022年3月7日(月) 13:00 〜 17:10 第4会場 (Webex)

司会:中村謙吾(東北大学),沖部奈緒子(九州大学),和嶋隆昌(千葉大学)

15:05 〜 15:25

[1K0401-12-07] (学生発表:学士課程) 蛍光測定による植物根圏のpH分布および微生物局在性の同時可視化技術の確立

○飯塚 葵子1、加藤 茂1、鈴木 誠一1、菅原 一輝1 (1. 成蹊大学)

司会:沖部奈緒子(九州大学)

キーワード:蛍光測定、根圏、Soil zymography

産業活動および自然由来の有害元素が原因となって引き起こされる土壌汚染は、主要な環境問題の一つである。植物は土壌中の無機元素を根から吸収し蓄えることで生長しているため、有害元素を含む植物の経口摂取による健康被害は世界的な問題となっている。近年、特定の有害元素を高濃度で蓄積する働きを持つ重金属超集積植物の研究が進められている。例えば、ハクサンハタザオは根分泌物によって根圏のカドミウムを溶出させ、モエジマシダは根圏の微生物の働きによりヒ素の化学形態を変換し、吸収を容易にすると考えられている。しかし、根圏の物質間の相互作用は明らかになっていない部分が多い。本研究では、根圏における物質・微生物挙動を明らかにするため、微生物活性やpH分布を蛍光測定を用いて同時に可視化する技術を確立し、局在性の比較・検討を行った。発光量がpHに依存する蛍光色素として8-Hydroxypyrene-1,3,6-Trisulfonate、微生物が生産した酵素量に依存する蛍光色素として4-methyl-umbelliferyl-β-D-glucosideを用い、根圏のpH分布、および微生物局在性をカイワレなど複数の植物の根圏を使用し、同一範囲でマッピングした。別途、蛍光強度からpHと微生物活性を導出する検量線を作成し、根圏の観察範囲の可視化およびpH・微生物活性の定量に成功し、植物種ごとの局在性の違いが確認された。

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