一般社団法人資源・素材学会 2022年度 春季大会

講演情報(2022年1月28日付 確定版)

一般講演

【一般講演】 開発機械/ 岩盤工学/ 資源経済と社会システム/ 資源開発技術

2022年3月8日(火) 13:00 〜 17:00 第2会場 (Webex)

司会:児玉淳一 (北海道大学),安達毅 (秋田大学),笹岡孝司 (九州大学)

15:40 〜 16:00

[2K0201-11-08] (学生発表:学士課程) 地質調査におけるハイパースペクトルデータと深層学習を用いた阿蘇火砕流の判別

○中村 真一郎1、大和田 済熙1、鳥屋 剛毅1、福岡 航治3、安達 毅1、川村 洋平2 (1. 秋田大学、2. 北海道大学、3. 地圏総合コンサルタント株式会社)

司会:笹岡孝司 (九州大学)

キーワード:地質調査、阿蘇火砕流の判別、ハイパースペクトル、深層学習、畳み込みニューラルネットワーク

近年の地質調査では、ハイパースペクトルカメラなどの多波長分光カメラから得られるハイパースペクトルデータ(HSデータ)と人工知能による画像認識技術を用いて、岩石の種類や土壌の性質を判別する手法が導入されている。本研究の目的は、同一地域で採取された性質の異なる阿蘇火砕流を、HSデータと深層学習を用いて高精度で判別することである。実証のため、ボーリングコアから採取された阿蘇火砕流のHSデータ9種類で分析を行った。しかし、サンプルのHSデータから得られるスペクトルの形状は非常に類似しており、従来の古典的なクラスタリング等では判別が困難であった。そこで、画像認識の分野で効果が実証されている畳み込みニューラルネットワーク(CNN: Convolutional Neural Network)を用いた深層学習によって様々なモデルを作成し、9種類のサンプルを噴出年代に応じて3つのカテゴリーに判別可能か検証を行った。その結果、テストデータに対するCNN判別モデルの精度は92.36%となった。この結果から、CNNを用いることで、同産地のスペクトル形状が類似しているサンプルであっても、高精度で判別可能であることがわかった。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード