【若手・一般ポスター発表ショート講演】プロセス・素材分野 (1)

[1209-27-02] (学生発表：学士課程)超臨界二酸化炭素を用いた金属有機構造体の多孔質高分子薄膜への固定化と染料吸着特性の評価

○庄司 綾乃¹、松岡 拓海¹、永露 将¹、松山 清¹ (1. 福岡工業大学)

司会：竹田 修(東北大学),佐々木 秀顕(愛媛大学)

キーワード：金属有機構造体、染料除去、超臨界二酸化炭素、多孔質高分子薄膜

新しい多孔質材料として、金属有機構造体（MOF）と呼ばれる金属錯体化合物が注目されている。しかし、一般にMOFは粉末状の結晶性化合物であるため、分離材料や触媒に利用するためには、他の材料への固定化や複合化が必要である。構造が制御された多孔質高分子膜とMOFを複合化することで、柔軟でデバイス化が容易な吸着分離や触媒として利用可能な機能性材料の開発が期待できる。本研究では、ソルボサーマル法によりMOFの一種であるCu₃(BTC)₂を合成し、超臨界乾燥法を用いたCu₃(BTC)₂の活性化処理により高比表面積化を試みた。さらに、超臨界二酸化炭素の非溶媒相分離法を用いて、Cu₃(BTC)₂を固定化した多孔質高分子薄膜を調製した。多孔質高分子薄膜に固定化したCu₃(BTC)₂の染料の吸着特性について評価したところ、超臨界乾燥法によりCu₃(BTC)₂の染料の吸着特性が大幅に向上することがわかった。