14:50 〜 15:10
[3208-12-01] (学生発表:修士課程)高温 XRD を用いた Cu–Sb–Ag 合金の高温相の観察
司会:西岡宣泰(愛媛大学),関本英弘(岩手大学)
キーワード:高温XRD、状態図、電解精製
銅製錬において処理されるリサイクル原料の割合が増えるに伴い,電解精製に供されるアノードについても電気電子機器廃棄物等に由来する Ag や Sb の濃度が高まることが予想される.Ag や Sb の含有量が高いアノードは電解精製において不動態化しやすいため,本研究グループでは,熱処理を加えることで銅アノードの組織を制御し,溶解特性を改善することを検討した.その過程で,熱処理を施した Cu–Sb–Ag 合金の組織観察を行ったところ,過去に報告されている状態図から予想されるものとは異なる組織が形成されることを確認した.特に,Cu–Sb 系金属間化合物への Ag の溶解度は低いと報告されているにも関わらず,Cu3Sb に近い組成においては高温で Ag が 10 at.% 以上固溶する可能性が示唆された.この原因を明らかにするため,高温 XRD により Cu–Sb–Ag 合金の高温相を確認し,Ag の添加が Cu3Sb の相変態におよぼす影響について考察した.
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