(General session) Environment［Wed. Sep 13, 2023 AM Room-5］

[2501-04-04] [Student presentation: Master’s course] Characteristics of CO2 mineralization using fly ash

○Rintaro Ishido¹, Shuji Tamamura², Takuma Murakami², Hiroyuki Matsumoto³, Yoshiaki Suzuki³, Yoshihiro Ito³, Takahiko Arima¹, Toshifumi Igarashi^1,2,4 (1. Hokkaido University, 2. Horonobe Research Institute for the Subsurface Environment, 3. Kushiro Coal Mine Co., Ltd., 4. National Institute of Technology, Asahikawa College)

Chairperson: Takahiko Arima (Hokkaido University)

Keywords:CO2 mineralization, Fly ash, CO2, Calcium carbonate

石炭火力発電における CO₂ の固定技術の 1 つとして廃棄物であるフライアッシュ (FA)
を利用した CO₂ 鉱物固定化が注目されている。鉱物固定化のメカニズムは、FA から溶出
したカルシウム (Ca)イオンと CO₂の溶存形態である炭酸イオン (CO₃^2-)とを反応させ炭酸
カルシウム (CaCO₃)を析出させることで CO₂を鉱物化し、固定することによる。鉱物固定
化については多くの研究が行われているが、長期的な CaCO₃の形成プロセスやその安定性
に着目した研究や水質組成と鉱物固定化を総合的に評価した研究は少ない。そこで本研究
では FA と超純水を混合した懸濁液を作製し、ばっ気とプロペラかくはんを 28 日間行い、
溶液のCa濃度及びFA中のCO₂含有量の変化、すわなちCaCO₃析出量の変化を評価した。
その結果、Ca 濃度と CaCO₃ 含有量は反応日数とともに増加し、15 日目に平衡に達するこ
とが確認された。このことから、CaCO₃ 形成には 2 週間程度の日数が必要であること及び
CaCO₃析出には溶液中の Ca 濃度と pH が重要なパラメータであると評価される。