第61回日本神経学会学術大会

講演情報

シンポジウム

[S-11] シンポジウム11
神経変性“因子”のイメージング研究最前線

2020年8月31日(月) 13:30 〜 15:00 第07会場 (岡山コンベンションセンター 2F 展示ホール)

座長:米田 誠(福井県立大学看護福祉学部),井川 正道(福井大学医学部附属病院脳神経内科)

[S-11-3] 脳内代謝の分析・イメージング:MRSによるトランスレーショナル研究

高堂 裕平 (量子科学技術研究開発機構 量子医学・医療部門 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部)

パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患は、脳内へのαシヌクレインやβアミロイド、タウなどの蛋白の蓄積が原因である。イメージングによって、これらの蛋白を患者生体で評価できる時代が到来し、蓄積の過程が明らかになりつつある。では、蛋白蓄積や神経変性を開始・促進させる要因はいったい何で、どのように関与しているのであろうか? 以前からその“因子”として、ミクログリアによる神経炎症(TSPO)、ミトコンドリア障害、フリーラジカルによる酸化ストレス、アストログリオーシス(MAO-B)、生合成や代謝の変化などが知られているが、実際の患者における挙動の評価は困難であった。最近のイメージング研究の発展によってこれら“因子”の可視化が実現し、患者生体での蛋白蓄積・神経変性に及ぼす影響が解明されつつある。神経変性“因子”イメージング研究の最新の成果をお話いただき、神経変性過程への包括的な理解を深めたい。

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2015年10月 - 現在 放射線医学総合研究所(現・量子科学技術研究開発機構) 脳機能イメージング研究部 研究員
2011年 - 2015年 スイス連邦工科大学ローザンヌ校 博士研究員
2010年 - 2011年 スイス連邦工科大学ローザンヌ校 スイス政府奨学金留学生/博士研究員
2006年 - 2010年 新潟大学脳研究所 統合脳機能研究センター 大学院生
2004年 - 2006年 秋田赤十字病院神経内科
2003年 - 2004年 新潟大学脳研究所神経内科 医員
2002年 - 2003年 小千谷総合病院 内科研修医
2001年 - 2002年 新潟大学医学部付属病院 内科 研修医

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