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[E-18] ワクモの効率的な駆除に向けた誘引効果試験
ワクモは鳥類の外部寄生虫として知られ、家禽に甚大な被害を及ぼしている。化学的防除法は薬剤規制の強化やワクモの薬剤抵抗性獲得が課題であり、物理的防除方法は効果が限定的で非効率であることが課題である。ワクモは夜間に宿主から吸血し、昼間は宿主から離れてクラスターを形成する。これは、吸血後に行われる消化、脱皮、産卵などの期間の防衛手段や、効率的な交配のためと考えられる。吸血後のワクモを誘引してクラスター形成を誘導することは、物理的な防除の効率化に貢献できると考えられる。本研究では、スギまたはヒノキ廃材より異なる低温抽出・蒸留操作により得た30種類以上のエキスについて、ワクモの誘引効果の存否をペトリディッシュ法とY字オルファクトメーターにて検討した。2023年本学会にて、4種類のエキスに効果を認めたことについて報告した。本発表では、新たに誘引効果が得られたエキスやその成分について考察を加え報告する。