[PG01] ポスター発表（一般A：コアタイム２)

[PG01-24] IoT巣箱によるセイヨウミツバチの夜間行動の解析

◯畦元 祐也¹、芳山 三喜雄¹、荻原 麻理¹ (1. 農研機構畜産研究部門)

セイヨウミツバチ（Apis mellifera）はモデル生物であるとともに、ハチミツ生産やポリネーターとして産業利用される重要な昆虫である。ミツバチの生態の理解やコロニーの維持管理の効率化・精密化には、ブラックボックスである巣箱内のミツバチの挙動を可視化する必要がある。現在、ミツバチ巣箱に環境センサーやカメラを導入し、IoT技術により各種のセンサーデータを連続的に取得する手法の開発が行われている。特に、巣箱重量及び温度センサーの利用により、例えば分蜂などのイベントが検知可能になっている。本研究では、各種センサーを導入したIoT巣箱と赤外線カメラを併用し、連続的にコロニーの観察を行った。得られたデータに対して順序ロジスティック回帰解析を行った結果、これまで知見が少なかった夜間のコロニー動態を解析することで、外気温に応答したミツバチの夜間行動を見出したのでここに報告する。