[PG01-37] 島根県におけるダイコクコガネの生息状況について
島根県で絶滅危惧Ⅰ類に種に指定され、県の希少野生動植物種にも指定されている大型の糞虫、ダイコクコガネは、近年は三瓶山の東の原放牧地でのみ継続して生息が確認されていた。しかし、2017年からウシの放牧頭数の減少や放牧の中断が生じるようになり、2020年以降は放牧が全く行われなくなった。ダイコクコガネも2017年の記録を最後に本種の生息を確認できなくなっている。三瓶山には東の原以外にも現在もウシの放牧が続けられている放牧地が複数あり、近隣の放牧地において本種の生息確認調査を行っているが、現在のところ本種は確認されていない。本種は飛翔能力を有するにも関わらず、近隣の放牧地では確認されない要因を東の原とその他の放牧地との環境等を比較し考察し発表する。