[PS02-61] タバコカスミカメの飼育に用いる2種類の餌の比較と、補助餌の機能の検証
タバコカスミカメは、国内外に広く分布している雑食性カメムシであり、難防除微小害虫の天敵資材としての研究や開発が進められている。本種の低コストかつ安定的な飼育を可能にする餌環境を確立することは、屋内での大量増殖だけでなく、生態的特性を解明していく上で必要不可欠である。その飼育における餌としては主にスジコナマダラメイガ卵(ME)が用いられてきたが、より安価で保存も容易なブラインシュリンプ卵(BS)も近年用いられている。本研究では、異なる餌条件で集団または個別飼育した場合の、タバコカスミカメ幼虫と成虫の生存率や寿命等を検証し、BSとMEの餌としての質を比較する。また、蜂蜜やスクロース溶液が、本種の防除効果や繁殖力を高めることが報告されている。そこでBSにこれらを付加した場合、MEと同等の効果を得られるか検証し、より効果的な飼育法について検討する。