The 140th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Kyoto)

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Oral Presentation

(E) Biopharmaceutics

[28Y-am] 調剤薬局・在宅医療・地域医療

Sat. Mar 28, 2020 9:00 AM - 11:24 AM [Room Y] Room 509 (5F)

Chair: Mitsuru Sugawara, Naoko Ideguchi

9:12 AM - 9:24 AM

[28Y-am02] Utilization of electronic personal medication record book in a region with a high geriatric population – assessment of its current use and a possibility as a tool for information sharing

○Miho Iwataka1, Seiya Oshima1, Chikako Suzuki1, Kuniaki Yamanaka1 (1. Aokata Pharm.)

【目的】2015年の国勢調査の結果より上五島の高齢化率(65歳以上人口割合)は37.7%であり、全国平均よりも大幅に高齢化が進んでいるが、2045年には全国的にも現在の上五島と同じ高齢化率となることが予想されている(内閣府発表)。働き手の少ない高齢化地域において効率的に業務を行うためにIT化は重要であり、長崎においても「あじさいネット」などの医療情報共有システムが普及してきている。お薬手帳も現在は紙媒体が主流だが、電子媒体であるアプリも様々な種類が開発されている。そこで今回は高齢化地域におけるお薬手帳の普及率と有用性についてアンケートによる実態調査を行い、今後のお薬手帳に求められる活用法を探ることを目的とした。

【方法】令和元年10月7日~10月18日に来局した患者の中から、無作為にアンケートを依頼した。

【結果】年代別にアンケートを集計した結果213名から回答を得られ、40代以下の比較的若い世代ではスマートフォン所持率は高いが(>75%)、「どちらかといえばお薬手帳を忘れる」または「忘れる」という回答が多かった(>27%)。逆に年代が高くなるにつれてスマートフォン所持率は低下するものの、「お薬手帳を忘れる」という回答は減り(<7%)、特に50代ではスマートフォンを所持していても紙媒体を望む割合が高かった(65.6%)。

【考察】お薬手帳のIT化を進めるには薬局において更なる情報提供の必要性を感じる結果となった。多くの高齢者にとって電子機器の利用が困難な一方でお薬手帳の持参率は高いことや、多職種連携が重要となっていることから、高齢化地域においては情報共有が簡便な紙媒体のお薬手帳の使用推進が求められる。しかし、病院・診療所の院内処方などではお薬手帳へ記載していないこともあり、今後の地域医療においては医薬・薬薬連携がさらに重要となると考えられた。