日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S02] 金属と微生物ー創薬および環境科学への展開ー

2023年3月26日(日) 10:10 〜 12:10 [B1会場] 高等教育推進機構 N1 (N棟1F)

オーガナイザー:米田 誠治(鈴鹿医療大)、青木 伸(東京理大薬)

金属と微生物の関わりは、地球の歩みとともにある。太古の昔より、微生物は生命の維持に必要な金属イオンを獲得し、また、金属と相互作用することで地球環境に影響を及ぼしてきた。微生物が放出するシデロフォアと呼ばれる鉄キレーターは、周辺に存在する鉄を捕獲した後、再び微生物内に取り込まれる。このような微生物による鉄獲得機構は、新たな抗菌薬の創薬ターゲットとして非常に有用であるのはもちろんのこと、多様なシデロフォア誘導体を使い分けることによって、特定の微生物のみを捕集する微生物センサーとして応用できる可能性がある。一方、微生物は金属の酸化還元反応にも関与しており、それらの反応はそれぞれの微生物に特徴的な場合が多い。つまり、特定の微生物を用いて貴金属や環境に有害な金属を回収したりすることが可能であると考えられる。本シンポジウムでは、金属と微生物の相互作用に関わる様々な研究分野のシンポジストを招き、分子レベルの研究成果を中心に議論し、それらの創薬および環境科学への展開について展望する。

オーガナイザー挨拶:米田 誠治(鈴鹿医療大薬) (10:10 〜 10:15)

総括:青木 伸(東京理大薬) (11:55 〜 12:10)

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