日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S03] 生体模倣システム/MPS研究最前線:産学で描く創薬実装に向けた道標

2023年3月26日(日) 10:10 〜 12:10 [C1会場] 高等教育推進機構 S1 (S棟1F)

オーガナイザー:降幡 知巳(東京薬大)、大久保 真穂(アステラス製薬)

生体模倣システム(Microphysiological systems, MPS)は、生体を模したin vitroの環境で、単独あるいは複数の細胞を培養する方法またはその培養体を指す。MPSの導入により、創薬におけるヒト外挿性の向上や動物実験の削減等が実現すると期待され、世界中でMPSの開発競争は激化している。しかしながら、本邦においてMPSを創薬に確実に実装するには、開発側とユーザー側がより一層の意思疎通を図り、連携を深め、コンセンサスを構築していく必要がある。そこで今回、この道標となるシンポジウムを開催する。具体的には、開発側から、東薬大・降幡がオープンイノベーションによるヒト血液脳関門MPSの開発を、横市大・小島が内部の微小環境を目的にあわせて制御するカスタムスフェロイド構築技術を、さらにスタートアップの立場から、HiLung・山本が新たなiPS細胞分化誘導技術に基づく次世代呼吸器MPSを紹介する。一方、ユーザーである製薬企業の立場から、エーザイ・谷口が非臨床安全性薬理試験における細胞活用の現状とMPSへの期待を紹介する。最後にアステラス・大久保が、MPSアッセイ系の自動化への取り組みを紹介するとともに、MPSの課題克服に向けた提言を含めて総括する。本シンポジウムを通じ、聴衆とともにMPSの創薬研究実装に向けた道筋を描き、その実現に向けた取り組みを加速させたい。

イントロダクション:降幡 知巳(東京薬大薬) (10:10 〜 10:13)

まとめ:大久保 真穂(アステラス製薬) (12:05 〜 12:10)

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