日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S21] 今、国民は必要な情報を得られているのか
―公的な患者向け医薬品情報提供のあり方とその整備に向けて―

2023年3月26日(日) 14:00 〜 16:00 [G2会場] 学術交流会館 小講堂 (1F)

オーガナイザー:山本 美智子(熊本大院薬)、佐藤 嗣道(東京理大薬)

医薬品等の情報はメディア、インターネット上に溢れ、不正確な情報による健康への影響も懸念される。医薬品を適正に使用することは喫緊の課題である。そのためには、患者に向けた医薬品のリスク・ベネフィトバランスを考慮した十分なコミュニケーションが必要である。しかし、国民のための公的な医薬品情報基盤は十分整備されているだろうか。情報の根幹となるべき患者向け添付文書「患者向医薬品ガイド」の資材は、これまでリスク管理計画や重篤な副作用等があるものに限って作成され、患者やその家族に医療用医薬品の正しい理解と重大な副作用の早期発見等に役立てるために提供されている。しかし、その利活用や普及は十分とは言い難い。また、患者向医薬品ガイドの理解度調査の結果等からも、その利用における改善点が明らかになってきた。海外の取り組みや先行研究を踏まえ、社会における望ましい医療・医薬品情報の共有のあり方について関係者間からの幅広いドラスティックな議論が必要と考える。患者のニーズやヘルスリテラシー、将来的にはデジタルヘルスリテラシーを考慮した取り組みや提供も求められる。行政、製薬企業、アカデミア、患者の立場からの課題や提言などを示していただき、国内におけるユーザーフレンドリーな医薬品情報として生まれ変わるためにも、今後の公的な患者向け情報提供の方向性やそのあり方について討議を行う。

はじめに(趣旨説明):山本 美智子(熊本大院薬) (14:00 〜 14:05)

ディスカッション・総括:佐藤 嗣道(東京理大薬) (15:45 〜 16:00)

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