日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S08] セルフケアのための健康情報資材の統合的有用性評価システムの開発と検討―機能性表示食品の資材をモデルとして

2023年3月26日(日) 10:10 〜 12:10 [PS4会場] 薬学部 多目的講義室2 (2F)

オーガナイザー:大室 弘美(武蔵野大薬)、山本 美智子(熊本大院薬)

 「機能性を表示できる食品」(FHC)は、セルフケアにおいて重要な役割を担う。セルフケアに用いる製品の選択と使用は、製品情報に基づき自己責任で決める(インフォームド・ディシジョン・メイキング)ものであるが、現状では製品情報の活用は不十分である。消費者が製品情報を読まない又は理解していない場合に起こりうることとしては、「食品だから安全」という思い込みによる健康被害の発生、食品に医薬品様の作用を期待して医療機関への受診が遅れることによる症状の悪化などがある。
 消費者がFHCをセルフケアに活用するためには、その健康情報資材である当該製品のパッケージ等の表示の内容が適切であり、かつ消費者に理解され行動に結びつくものである必要がある。これらの点について検討するため、本研究班ではFHCの1つである「機能性表示食品(Food with Functional Claims; FFC)」の情報資材(パッケージの表示)について、資材作成者側が資材の内容が適正かを検証する際の評価ツールであるCCI(Clear Communication Index)をFFC用に改変したものによる検討、さらに消費者側が資材の内容を理解しているかを検証する「ユーザーテスト」(インタビュー形式)等により、資材の有用性の評価等を行った。
 本シンポジウムでは、FFCの機能性の科学的根拠等の問題に関する情報提供と共に、本研究の結果とFFCの活用に資する表示のあり方等について議論を深めたい。

オーガナイザー挨拶:大室 弘美(武蔵野大薬) (10:10 〜 10:15)

総括:山本 美智子(熊本大院薬) (11:55 〜 12:10)

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