日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S32] 第18回若手が拓く新しい薬剤学 ~局所投与/刺激によるターゲティング型製剤/治療開発のブレイクスルー~

2023年3月27日(月) 09:00 〜 11:00 [B1会場] 高等教育推進機構 N1 (N棟1F)

オーガナイザー:奥田 知将(名城大薬)、門田 和紀(大阪医薬大薬)

低分子化合物からタンパク質・核酸・細胞へと創薬モダリティが多様化する中で、治療部位へのターゲティング能の付与は、創薬を成功裏に導く最重要機能の一つといえる。がん組織や炎症部位での高分子・ナノ粒子の選択的血管透過性に加えて、抗体やリガンドが有する標的部位との特異的親和性を利用した生理的ターゲティングに基づく医薬品の実用化が増加傾向にある中で、生体成分との非特異的相互作用による非標的部位への移行や患者の状態、疾患の進行度などの要因によってターゲティング効率の低下や変動を生じうることが想定される。他方、局所投与/刺激による物理的ターゲティングは、標的部位での薬物の移行量増大・選択的作用をより確実に達成できることが期待される。しかし、さらなる展開・普及に向けては、製剤・送達デバイス・刺激装置を含めた包括的な技術革新が必須である。本シンポジウムでは、上記の物理的ターゲティングに焦点を当て、講演者より最新の研究成果を御紹介頂き、来場者とともにドラッグデリバリーシステムおよびターゲティング技術の更なる発展に繋がる議論を進めたい。前半の3演題は、吸入剤・点鼻剤・貼付剤としての実用化が見込める新たな機能および用途を指向した局所投与型ターゲティング、また後半の2演題は、生体透過性に優れた近赤外光および超音波の体外からの照射による局所刺激型ターゲティングに関する製剤開発ならびに技術構築の内容である。

趣旨説明:奥田 知将(名城大薬) (09:00 〜 09:05)

総括:門田 和紀(大阪医薬大薬) (10:55 〜 11:00)

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