日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S49] 創薬へ向けたタンパク質立体構造解析の最前線

2023年3月28日(火) 09:00 〜 11:00 [B1会場] 高等教育推進機構 N1 (N棟1F)

オーガナイザー:小川 治夫(京大院薬)、大戸 梅治(東大院薬)

近年のクライオ電子顕微鏡法等の発展により、これまで解析が困難であった多くのタンパク質の立体構造が解明され、その生理機能の分子レベルでの理解も進んできた。特に創薬とも深く関連する膜タンパク質の立体構造解析は目覚ましい進展を見せている。今後「タンパク質立体構造を基にした創薬」も飛躍的に進むことが期待される。本シンポジウムは、膜タンパク質立体構造研究を推進する5人の日本のトップ研究者を結集し、その最前線の状況を聴衆と共有することを目的とする。東京大学・大戸はB型肝炎ウイルス受容体の立体構造とウイルス感染機構、岡山大学・堤はサイトカインと腫瘍性変異によるヤヌスキナーゼ活性化機構、横浜市立大学・西澤は脂質やポリアミンを輸送する「non-conventional」なP型ATPase輸送体の基質認識機構、名古屋大学・阿部はカチオンを輸送するP型ATPase、京都大学・小川は心筋リアノジン受容体のCa2+結合による開口機構と、いずれも創薬に深く関連する膜タンパク質についてのそれぞれの最先端の研究について話す予定である。本シンポジウムが、薬学におけるタンパク質立体構造研究の重要性を考える機会となることを願う。

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン