日本薬学会第143年会(札幌)

セッション情報

一般シンポジウム

[S55] 細胞のかたちと機能、その運命と異常

2023年3月28日(火) 09:00 〜 11:00 [HS1会場] 保健科学院 多目的室 (1F)

オーガナイザー:小池 千恵子(立命館大)、秋本 和憲(東京理大薬)

細胞のかたちが機能を制御すると提唱されてから20年以上が経つ。この間、細胞のかたちの制御は機能ばかりでなく、細胞の運命をも担うこと、細胞の正常な発生制御に重要な役割を果たすことが次々と明らかにされてきた。本シンポジウムでは、まず正常な細胞活動や組織形成における、細胞のかたちの形成と維持及び細胞運命決定について紹介する。具体的には上皮細胞極性制御に関わる極性プラットフォーム形成機序や、神経発生の極性制御と細胞運命決定との関係について紹介する。続いて細胞のかたちの異常と疾患について議論する。すなわち、かたちの異なる様々ながん細胞を生み出すがんの不均一性に関わるがん幹細胞の非対称分裂におけるオートファジーの関わりと細胞極性分子による制御について紹介し、続いて第三の細胞間コミュニケーションと言われている細胞外小胞の変化とがん微小環境の構築について、発光細胞外小胞分泌細胞系のin vivo イメージング系の開発と、これを元にした新規細胞外小胞阻害剤の探索や、細胞のかたちに関わるシグナルと細胞外小胞分泌亢進について紹介することにより、細胞のかたちと機能の関係、そしてその異常により引き起こされる病態について、細胞から組織までの現象を網羅し議論する予定である。

オーガナイザー挨拶:小池 千恵子(立命館大薬、総研システム視覚セ) (09:00 〜 09:10)

総括:秋本 和憲(東京理科大薬) (10:50 〜 11:00)

×

認証

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン