組織委員長挨拶
日本薬学会第143年会
「ファーマサイエンス:つながる・つきぬける」の
開催にあたって
開催にあたって
組織委員長:南 雅文(北海道大学大学院薬学研究院)
日本薬学会第143年会を、2023年3月25日(土)から28日(火)までの4日間、北海道大学にて開催いたします。2012年3月の第132年会から11年ぶりの北海道開催となる本年会は、北海道大学と北海道医療大学、北海道科学大学が協力して運営を担当させていただきます。
薬学は、物理系、化学系、生物系、医療系、臨床系などの多様な学問からなる総合科学であり、それら多様な学術領域の研究者が一堂に会し、研究成果を発表し議論することで、革新的な医薬品・治療法の創出につながる研究発展に資する年会としたいという強い思いを込めて、第143年会のテーマを「ファーマサイエンス:つながる・つきぬける -PharmaScience: Integration for Breakthroughs-」としました。また、「つながる・つきぬける」という言葉には、コロナ禍により諸活動が制限されることで蔓延する閉塞感を突き破り、直接的な人と人とのつながりを取り戻し、研究を活性化させたいとの思いも込められています。
第143年会では、例年と同様に、特別講演、受賞講演、日本薬学会・韓国薬学会合同シンポジウム、FIPフォーラムなどを企画し、シンポジウムと一般学術発表(口頭・ポスター)を募集するのに加え、領域融合的な取り組みを推進するために、組織委員会がテーマを設定し、特別講演者を選定、さらに、当該テーマに関連したシンポジウム講演者を、薬学会の各部会からの推薦等を参考に選定し、特別講演とシンポジウムにより構成される『領域融合「つながる・つきぬける」セッション』会場を設けることにいたしました。関連するポスター発表を同会場にまとめることで、一般演題も巻き込んで、本年会のテーマである「ファーマサイエンス:つながる・つきぬける -PharmaScience: Integration for Breakthroughs-」の実現に向けた取り組みを推し進めます。また、25日(土)午後と26日(日)午前・午後には、医療現場の薬剤師の皆様を対象とする企画を配置し、これを機に本学会への入会を考えていただく試みとして非会員向けの割安な1.5 Day Passをご用意いたします。
現在、すべてのセッションに現地(オンサイト)とWEB(オンライン)のどちらでも参加できるハイブリッド方式での開催とすべく準備を進めております。懇親会は、京王プラザホテル札幌で開催の予定です。領域の垣根を越えて、ざっくばらんに研究・教育について語り合う懇親会は、年会テーマ「つながる・つきぬける」を達成するために大いに役立つものであると信じており、2023年3月にはコロナ禍が収束し、懇親会を開催できるようになっていることを切に願っております。
北海道大学は、JR札幌駅から徒歩10–20分の大変便利な立地にあります。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。