[S02P-04] 東南海沖ケーブルでのDAS観測で見られる特徴
分布型音響センシング(DAS; Distributed Acoustic Sensing)の技術を用いた地震観測事例は国内でも数多く見られるようになった。DASの特徴としては、①一度の測定でファイバ全域にわたる稠密な一次元のひずみ速度計測が可能である。②光ファイバに入射する光パルス幅により決まる空間分解能があり、光パルス幅より狭い範囲の変化は平均化された値で観測されるため、点の計測は困難である。③ファイバ内の不純物や欠陥により発生する散乱光は微弱な光であり、ノイズ低減のために加算平均等の処理が行われている。④サンプリング周波数により決まる距離限界がある。⑤ファイバの伝送損失により、より遠方の散乱光の信号強度は装置の近傍よりも弱く、最大測定可能距離は存在し、かつより遠方ほど測定精度が劣る。等があり、DASで観測されるデータの物理量は、地震計で得られる物理量とは異なるひずみ速度で、かつある区間の平均化された値である。
2023年2月から静岡県御前崎市の沖合に南海トラフに沿って敷設されている東南海沖光海底ケーブルのダークファイバを使ってDAS観測をおこなっている。使用する光ファイバはシングルモードある。ケーブルはDAS装置から約1kmは陸上の地中に、約1 kmから先は海底に敷設されている。2022年12月に御前崎沖約4km付近でケーブルが損傷するトラブルがあり、観測はDAS装置から約5kmの区間とはなったが、自然地震や陸上の地点では車が移動する際に発する振動、海域の地点では波浪や船が航行する際に発するスクリューの振動を捉えることができた。これまでの調査で、海底より陸上の地点の振幅が同じ地震でも小さく、波形相関の弱い区間があることがわかった。他にも特徴が見られないか調べたので紹介する。
2023年2月から静岡県御前崎市の沖合に南海トラフに沿って敷設されている東南海沖光海底ケーブルのダークファイバを使ってDAS観測をおこなっている。使用する光ファイバはシングルモードある。ケーブルはDAS装置から約1kmは陸上の地中に、約1 kmから先は海底に敷設されている。2022年12月に御前崎沖約4km付近でケーブルが損傷するトラブルがあり、観測はDAS装置から約5kmの区間とはなったが、自然地震や陸上の地点では車が移動する際に発する振動、海域の地点では波浪や船が航行する際に発するスクリューの振動を捉えることができた。これまでの調査で、海底より陸上の地点の振幅が同じ地震でも小さく、波形相関の弱い区間があることがわかった。他にも特徴が見られないか調べたので紹介する。