The 2024 SSJ Fall Meeting

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Poster session (Oct. 21st)

Regular session » S04. Tectonics

[S04P] PM-P

Mon. Oct 21, 2024 5:15 PM - 6:45 PM Room P (Main Hall (2F))

[S04P-02] Tectonics and Island Shape of Izu and Bonin Islands

*Moe Hamana1, Naofumi Aso1 (1. Tokyo University of Science Faculty of Science )

日本列島は4枚のプレート境界に位置し、日本列島の地殻内はプレート運動による複雑な応力場によって支配されている。本研究では日本列島周辺のプレート運動による応力場を明らかにする新たなアプローチとして、島の形状、特に主軸の向きに着目した。

国土地理院の国土数値情報による海岸線の位置情報から、共分散行列について固有値と固有ベクトルを求めた。固有値の比は島の縦横比を表し、固有ベクトルから長軸の方位角を求めた。また、島を緯度経度0.5度ごとにグリッドに分け各グリッドに含まれている島の方位角の平均値を求めた。

その結果、小笠原諸島では長軸は南北方向を向く傾向が強いことがわかった。これは太平洋プレートとフィリピン海プレートのプレート境界の走向がほぼ南北を向いていることに対応していると考えられる。また伊豆諸島に関しては、小笠原諸島のような強い南北方向の傾向は見られず、北西方向や北東方向に向いているグリッドもあった。伊豆諸島に関しては、グリッドの幅を変えることで各グリッドにおける長軸の方位角の傾向も変化することから、2つの三重会合点が付近に存在しているため複雑な応力になっているのではないかと考えた。

今後は、今回の手法を用いて、南西諸島周辺や瀬戸内海についても島々の方位角とその傾向を調べ、応力場との関係を調べていきたい。