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[S14-08] Capturing the Precursor Phenomena of a Giant Earthquake
1,はじめに2024年8月8日16時43分(JST)の宮崎県日向灘で発生したマグニチュード7.1の大地震の前兆と思われる現象を発見した。鹿児島県山川観測所の8月8日午前7時30分(JST)にイオノゾンデのエコーデータから、磁気嵐による地球型平行板コンデンサーの出現の後、蓄電していた平板コンデンサーから放電、直後に大地震が発生していたことを見出すことに成功した。 2,太陽フレアから巨大地震発生まで 太陽フレアが巨大なエネルギー放射する。 ①太陽から放射されたX線、極端紫外線は地球磁力線を透過し、大気上部の大気を電離しながら吸収される。 ②北向きの太陽磁場は、地球磁力線に宇宙に跳ねのけられてしまうが、南向きの太陽磁場は、地球磁力線と磁気リコネクションを起こし、地球磁場に取り込まれる。 ③電離圏上部に取り込まれた荷電粒子は地球磁場を活性化し、磁気嵐までも起こす。④極部まで侵入してオーロラを発光させる。 ⑤リングカレント(赤道環電流)は、地球磁気圏に補足された荷電粒子によってつくられた電流である。⑥ プロトンなどの高エネルギ放射線粒子の影響は、衛星破壊や太陽パネルの出力低下など大きな被害をもたらす。⑦ 活性化された地球磁力線に巻き付く磁気嵐は、Es層、F層のみならずD層上部にまで強力な水平磁気嵐の層を形成する。⑧ 磁気嵐は地殻との間に電離した分子などの絶縁大気を挟みながら、地球平行板コンデンサーを形成しながら蓄電する。 3、巨大地震発生の直前現象を捉える① 8月2日13時55分にM7.4のLDE フレアが発生する。② 8月2日13時30分に日本各地にデリンジャー現象を引き起こす。③ 8月4日12時頃緩始型地磁気嵐を発生する。(柿岡磁気観測所&GOES衛星観測) ④ 8月8日7時30分JSTに地殻と大気圏上空、電離圏に15MHzから25Hzを超える 高い周波数の地球平行板コンデンサー型の磁気嵐を重層的に発生させる。(鹿児島県山川電波観測所観測)⑤ 16時30分には、高エネルギー化した電子の放電が一斉にみられ、地殻の自由電子の不安定化から、部分的なプレートのズレなどを引き起こし、16時43分に宮崎県日向灘にM7.1の大地震発生に至る。 4,まとめ平板コンデンサーを電場に置くと、平板の金属内部(コンデンサーモデル図B)で自由電子の移動が起こり、金属内で電場が相殺されなくなり、金属の表面に自由電子を帯電する。誘電体(コンデンサーモデル図C)に誘電分極が起こり、周囲の電圧が変化すると、自由電子がB→C→A(コンデンサーモデル図A)への放電が起こる。同様に、太陽フレアに端を発したX線や極端紫外線が地球磁場を超えて大気上部までスポット的に達すると、D層、E層の大気の分離とともに電子密度が極端に高まり、デリンジャー現象を生じさせる。さらに太陽風プラズマが到達すると、磁気嵐を発生させる。この地磁気擾乱が長時間続くと電子の高エネルギー化を起こし、あたかも平行コンデンサーの平板金属のように電子の周波数を増大させながら広範囲にエネルギーを蓄電させていく。磁気嵐層を上部平板、地球の地殻層を下部平板、間に一部電離した大気を誘電体として挟みながら、地球平行板コンデンサーは電場変位による電磁誘導が起こり、誘電体の大気は誘電分極を起こし、電気的に分極していく。電子の振動数の増加や継続する磁気嵐によってエネルギーは限界までストックされていく。地球平行板コンデンサーのおかれた磁場環境が大きく変化する(日本の中緯度エリアの北向き磁場から南向き磁場に変化をするなど)と、一斉に下部平板である地殻から上部平板の磁気嵐層に電子の流れが発生し、放電現象を引き起こす。これがトリガーとなって歪の解放やプレート移動などが起こり、巨大地震の発生へと繋がっていく。絶縁体である大気などに電圧がかかることで、気体の絶縁破壊が生じて電子の放電が起こるのである。複数の高周波数の平行な磁気嵐の層が発生すると、直列のコンデンサー連結と同じ原理が働き、規模の大きい放電が起こるので地殻がより不安定化して巨大地震の発生や火山噴火へと繋がるのである。 [参考文献]a)宇宙天気予報「国立研究開発法人情報通信研究機構」NICTのウェブサイト(https://www.nict.go.jp)b)国土交通省「気象庁」(JMA:Japan Meteorological Agency)ウェブサイト(https://www.jma.go.jp)c)アメリカ海洋庁「NOAA」 ウェブサイト(https://www.noaa.gov)