日本地震学会2024年度秋季大会

講演情報

ポスター会場(2日目)

一般セッション » S17. 津波

[S17P] PM-P

2024年10月22日(火) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (2階メインホール)

[S17P-02] T-phase震源決定に海水温が与える影響:2023年孀婦海山群発地震を例に

*綿田 辰吾1 (1. 東京大学地震研究所 地球計測系研究部門)

2023 年10月10日早朝(日本時)150分の間に14回発生した孀婦海山付近の群発地震はマグニチュード4〜5前後であるが最大60cmの津波を発生させた。同時に明瞭な海中音波T-phaseが海底地震計・津波計で記録され、島嶼部と本州や四国の陸上地震観にT-phaseのから変換波が到達している。T-phaseの発生場所を特定するため、震源を囲むように島嶼部の地震観測点7点のT-phaeseを読み取り、震源決定を行った。もっとも遠い観測点は1200km離れた国頭(沖縄)である。海上保安庁が1月に調査では、孀婦海山カルデラ(直径約7キロ)のリム付近に新たな火口発見され、その周辺では最大400mを越える海底地形変化が報告さている。求められた群発地震の位置は新たな火口付近よりも系統的に西側に5~6kmずれている。読み取り精度を上げるため、エンベロープの波形相互による読み取りを試したが、系統誤差改善が見られない。周囲の海水温を調べると、水深100-200mで西側観測点の水温が2-3度高い。水温が上昇すると音速が増える(1度で0.3% 増加)。長距離を伝播したT-phaseの走時を補正して、震源の系統的誤差の改善を調べる。